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2023年の振り返り

〜変化の年〜

Hitoshi Takano Jan/2024

 2023年の1年を振り返ると昨年は「変化の年」と言ってよいと思う。
 もっとも大きな変化は、妻との死別である。3月だった。
 このことにより、生活環境が大きく変わった。
 さらに、妻の最後の入院の直前に二人で話し合って2024年3月(2023年度末)での選択定年退職を決めた。 要するに通常の定年退職より1年はやく退職することとしたのだ。
 休暇を消化させていただくことになったので、業務の引継ぎ、整理を行った。
 公私ともに大きな変化の年となった。

 また、社会的には「新型コロナ感染症」の区分が、第5類の区分に変ったことにより、社会生活の制限が緩和・解除されたことによる変化も大きい。
 とはいえ、従来からの季節性インフルエンザの流行があり、マスク着用は様子をみながら判断しつつ続けている。

 このことで、競技かるたの練習・試合等の運用における「コロナ予防」の対策にも、変化が見られ、従来に近い感じに戻ってきた。 しかしながら、練習においてはマスク着用者も一定数いる。対戦相手の咳などが気になることもあるので、今後もこの状態は続くだろう。

 新型コロナ禍の状況変化により、大学の現役の練習に2回ほど参加させてもらった。2018年以来のことである。
 湘南藤沢中高との練習にも、2019年以来に参加させてもらった。
 さらに、職域連盟の合同練習会にも2018年以来の参加を果たした。
 夏の職域学生大会では、慶應義塾教職員チームの三将として4試合中3試合(1勝2敗)に出場したが、試合前に前回までの出場試合数に基づき特別功労賞(100試合以上)の表彰を受けた。 退職により、来年度からは慶應義塾教職員チームでは出場できなくなるので、職域学生大会出場の良い記念となった。

 三田婦人室の練習は、少しずつ従来の賑わい復活に向けてなんとか回数を重ねた。私自身の三田婦人室の成績は、次のとおりである。

     80試合  57勝  23敗

 そして、昨年1日参加させていただいた鈴ヶ森かるた会の練習に、4月から参加させていただくことになり、11月からは同会八潮支部の練習にも参加させていただいた。
 鈴ヶ森の練習を含めた外部練習の成績は、次のとおりである。(鈴ヶ森関係以外は4試合)

     80試合  68勝  12敗

 8月、11月と12月には、月間対戦数が20試合を超えた。月間で20試合を超えたのは2000年8月以来となる。
 年間で100対戦を超えたのは、2013年以来のこととなる。

 記録的な何年以来・何年ぶりというのも、変化の一つであるが、練習の内容という点での変化もある。前回も書いたが、小学生との対戦が増えたことである。
 取っていて感じるのは、初心者の頃の自分なりに楽しんでいる子供たちのかるたというのは、私たちが普段とっているいわゆる「攻めがるた」の文法とは まったく異なる体系の個人ごとの独自の文法のかるたで取っているということである。
 同じ相手と複数回練習するとおぼろげながら、対戦相手の独自文法が感じられてくる。その文法を読み解くことが肝要で、なかなかに興味深い。
 好きな札は、敵陣にあっても取りに行く。好きな札が自陣に来たら自陣で守って取る。まずは、手の届く自陣から手を出す。独特の優先順位がある。
 などなどである。
 送り札については、アドバイスもピンとこないのか、あまり聞いてくれないので、最近は、練習終了後に伝えるのは、すでに得意札などでうまくできている払いについて それをどうすればもっとよくなるかを話している。
 悪いところをどう修正するかよりも、よいところをどうすればもっとよくなるかを話す方が、心にひびくようだ。
 私との練習のあと、次の練習で、私のアドバイスを実践しているところを見た時には、結構感動した。
 やっと、私にも、小学生への指導で納得のいく成功体験ができた瞬間でもあった。
 こうした経験をできる環境に身を置くことができたのも、昨年の大きな変化の一つといえるだろう。
 今年も1年後には、前向きで楽しい振り返りができるよう頑張りたいと思っている。


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