愛国百人一首

小澤蘆菴

あし原やこの國ぶりの言の葉に
   栄ゆる御代の声ぞ聞ゆる


<愛国百人一首における決まり字>
アシハ(3字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
ア音12枚のうちの1
<歌意・鑑賞>
 「国ぶりの言の葉」は、和歌のことをいう。「あし原」は豊葦原瑞穂国ということで、日本 の国に呼びかけている。
 豊葦原瑞穂国の、この日本の国風である和歌の上に、めでたく栄える御代の声が聞こえるので ある。
<コメント>
 大和の生まれ、幼少の時分、尾張犬山藩に仕える。通称は帯刀。壮年時に京都に移った。
 上田秋成香川景樹らと交流 する。また、「山稜志」を著すために京都に上った林子平を逗留 させた。
 いわゆる「ただごと歌」を主張し、和歌は自然感情を平易に述べるべきだとした。家集に 「六帖詠草」。1801(享和元)年、79歳で没した。

★ 愛国百人一首の決まり字一覧へ
☆ 愛国百人一首のページへ
★ 小倉百人一首のページへ戻る
☆ 小倉百人一首の決まり字一覧へ
2008年5月31日  HITOSHI TAKANO