続シン・後輩への手紙(V)
Hitoshi Takano Sep/2024
移籍
前略 登録会の移籍、おめでとうございます。
今月1日より、晴れてSYかるた会の一員ですね。H君との対戦記録の所属欄も次の対戦からは、SYかるた会にしなければなりませんね。
H君との対戦記録を振り返ると、所属会は次のようになります。
慶應(1期) 7試合
無 所 属 44試合
島根県協 1試合
慶應(2期)111試合
慶應かるた会所属の時の対戦が、1期と2期を足して118試合となります。先月末までのH君との全対戦の72.4%になります。
慶應かるた会のH君として、練習相手になってくれたことに感謝しています。所属会は変わっても、引き続きよろしくお願いします。
さて、ご存知のとおり、SYかるた会自体、(一社)全日本かるた協会の登録会になったのは、今月1日からです。
E級以下のメンバーが多く、なによりも小学生が多い会で、有段者は数えるほどしかいません。
H君もその一人であり、キャリアとしてはたぶん2番目の長さです。
当然、様々な面で期待されていることがあると思います。
ただ、あまりそれを意識しすぎて期待に応えようとすると、H君自身が気持ち的に疲れてしまい、H君の良さを発揮できないことが考えられます。
私からは、ただ一つ、「小学生」のお手本になる選手の姿をみせていってほしいと願っています。
小学生が多いし、象徴的なので、「小学生のお手本」と表現しましたが、競技かるたを始めて日の浅い、中学生や保護者の方々もいます。
そうした選手に、マナーや所作での手本になってほしいと思います。
H君のかるたの性質上、「攻めがるた」のお手本になれとか、セオリーとされる戦術を小学生との対戦で実践するような要求はしません。
あくまで、マナー、所作、言葉つかい、主張の際の論理性の担保と状況を見た互譲の精神の発動などの手本となることを期待しています。
もうひとつは、見られていないところでの心配りです。準備や片付けに積極的に参加したり、脱ぎ散らかされている靴を揃えたりといったことを自然におこなってください。
それが大事だと思います。
「攻めがるた」とか「セオリー」とかちょっと触れましたが、試合後に「何故?」とか「どうして?」とか質問されたことには、自分の考えを誠実に答えてあげてください。
わからないこと、知らないことは、素直に「ちょっと自分にはわからない」と答えて、次までに調べてきて教えてあげてください。
H君は、小学生たちからは「強い人」と思われています。そのイメージをさらに「強くて、マナーや作法のお手本になる人」というところまで高められればいいと思います。
頼まれなければ、自分から無理に会の運営や事務を手伝いますという必要はありません。その部分は、すでに保護者コミュニティが機能していますから。
無理せずに自分のできることをおこなって、会の中で信頼される立場を築いていってください。
それが、きっとSYかるた会に貢献することにつながります。
なにか相談があればいつでも、わたしに相談してください。
また、SYかるた会の練習会でお会いしましょう。そして、慶應の練習でお手合わせをお願いします。
H君のSYかるた会での今後のご活躍をお祈りしています。
草々
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