TOPIC   "番外編"

動き出した大会改革

〜第98回 職域学生大会E級日程変更〜

Hitoshi Takano JUL/2012

 参加人数の大幅な増加が、大会の会場のキャパシティや運営サイドの負担に影響を与え、学生選手権や職域・学生大会のあり方の見直しが検討されて数年経つと思う。
 ついに今夏、大会改革が動き出した。
 内容は「日程変更」と「分割化」である。

(1)従来、原則8月末の土曜日に行われていた学生選手権をD級とE級のみに限定する。
(2)(1)に伴い、原則3月末の土曜日に行われていた学生選手権は、A級・B級・C級に限定する。
(3)職域・学生大会のE級のみを(会場さえ確保できれば)学生選手権のある土曜に開催する。(今回は墨田区総合体育館)
(4)従来、学生選手権翌日の日曜日開催の職域・学生大会は、A級・B級・C級・D1・D2・D3級のみとする。

 この結果、大きな影響を受けるのは、職域E級だろう。E級は、団体戦でも一番下のクラスである。団体初登場は、E級からである。したがって、夏においては、学生選手権のほうにD級・E級選手が出場するとそこを主要メンバーとするチームもしくは、5人しかいない中にE級・D級選手を抱えているチームは、個人戦を優先するか、団体戦を優先するかおおいに悩むことになる。
 春の場合も、悩むことになるだろうが、夏のほうが、無段者だけに個人戦を優先する気持ちが強くなるのではないだろうか?春は、すでに有段者なので、どちらかというと団体戦を優先するような気がする。
 何にしても、学生チームは、選択を迫られるわけだ。
 ところが、職域・学生大会の土曜開催には、職域チームも大きな影響を受ける。週休2日制も増えてきたが、土曜は日曜に比べて業務が入りやすい。日曜に勤務する業態の職業もあるので、あまり土曜のことだけを取り上げるのもよくないかもしれないが、一般論としては、職域チームという性質を考えたときは、日曜開催のほうが土曜開催より業務の都合で出場できないケースは少ないと思う。
 かく言う私も、実は今回土曜開催のため、出張先から戻って来れずにE級に出場できないことになっている。

 私が学生のころは、職域・学生大会を日曜に学生選手権を翌日の月曜に開催していることもあった。学生は夏休み・春休みという長期の休暇だから融通がきくところもあるだろう。むしろ月曜開催の問題は、会場の都合によるかもしれない。
 たとえば、無段者を土曜日、有段者を月曜日、間の日曜に職域・学生大会というと主催や運営の関係者、また、引率の教員などの負担は大きくなるようにも思うが、これらも一つの考え方としてはあるだろう。
  学生選手権のことを書いてしまったが、私としては、工夫をお願いしたいのは、職域・学生大会においての職域チームへの配慮である。日曜に出たければD級にあがればいいのだというわかりやすい声もあるかもしれない。それにしても、E級にさえ、ぎりぎりの5人の都合をあわせて出られなければ、D級にあがることはできない。

 E級分離方式をとるならば、2週にわけても日曜がいいという考え方もあるが、運営サイドの負担や学生チームの負担もある。なかなか、バランスのいい解決方法は難しい。
 今回、とりあえず、改革の第一歩をふみだしたが、これが最終形ではないはずだ。実際に運営しながら、問題点を探りながらよい解に結びつけていくべきだろう。試行錯誤をくりかえしながら、よい運営形態につなげていけるよう関係者ともども考えていきたいと思う。


次のTopicへ        前のTopicへ

「"職域学生大会"運営」考の"INDEX"へ

トピックへ
トピック-“番外編”-へ
ページターミナルへ
慶應かるた会のトップページへ
HITOSHI TAKANOのTOP PAGEへ

Mail宛先