TOPIC "番外編"
2020年の振り返り
〜COVID-19〜
Hitoshi Takano JAN/2021
2020年の振り返りは「コロナ禍」につきる。
1月中旬に日本で第1号の新型コロナウイルス感染者が見つかり、4月/5月の緊急事態宣言を経て、夏の第２波、そして12月もまだ第３波の渦中であった。
まさに、"withコロナ"の１年間であったといえるだろう。
競技かるたの団体戦をはじめ、例年開催される大きな大会が軒並み中止となり、秋口からは感染予防対策をとりつつの制限開催の形で、少しずつ復活しつつあるものの例年通りにはほど遠い状態である。
大学も、春学期は入構制限があり、原則オンライン授業であり、秋学期から一部対面授業は再開したが、キャンパス入構には検温やトレーシングが可能な対策が取られており、様々な制限のもとでの施設利用を余儀なくされた。
私自身の練習環境でいうと、2020年は出稽古はせず、自前の練習場所である三田の婦人室のみの練習であった。
１月は、まだコロナ禍も深刻化しておらず普通に３回の練習日を設け、OB・OGなどにも来てもらって１０試合の練習が組めた。１回に３組取れる日もあり、私自身は４試合をこなした。
２月は、横浜でダイヤモンドプリンセス号の問題があったが、まだまだ、気持ちに余裕があった。婦人室練習は４回練習日で１４試合の練習を組んだ。私自身は５試合だった。
３月は、突然文科省から学校の休校指示があり、春分の日からみの３連休はがまんの３連休ということで、これは普通に練習が組める状況でないことを肌で感じた。
職域・学生大会も開催が見合された。それでも１回の練習日で、婦人室では５試合が組まれた。私は１試合のみの練習だった。
４月は緊急事態宣言がでて、５月の終わりに解除されたものの、練習会は開催することができなくなった。私の暦月の連続対戦記録は１３４月で途絶えた。
６月は、感染予防対策をとったうえで、教職員に限り婦人室の使用はОＫとなったが、競技の性格上大事をとって婦人室練習は実施しないことを決めた。
そして、７月を迎え、秋学期に向けて段階的な施設利用制限の緩和が見込まれたので、８月に再開を企図したが、東京都の感染者数の増加など、今振り返ると第２波があり、練習ＮＧは５か月に及んだ。
９月になり、社会状況をふまえ、婦人室でも感染予防対策の確認のための試行的再開ということで、メインの練習日である水曜と土曜に１日ずつ１組１試合限定で練習を行った。
この際、実際の婦人室の換気の状況や着替えの際の配慮、マスクを着用したまま取ることの体験など、対策として必要なことをおさらいして、１０月以降の再開に備えた。
９月は、私自身久々に２試合の練習を行った。
そして、１０月以降、教職員かるた会としては、教職員限定で月２回、第一・第三土曜日を原則として正式活動日として再開を決定した。
予防対策を行ったうえで、組数は２組（４人）まで、１日２試合を上限、メンバーは教職員に限るという原則を決めた。
一方、特定の個人限定で私との１組のみの練習も並行して行うこととした。この２パターンで、１０月は２回の練習で３試合、１１月も２回の練習で３試合を行った。
１２月は、２回の練習で２試合となり、2020年の私の練習は、２０試合１８勝２敗（勝率９割）で終わった。
この練習数では、例年のような記録の比較をする意味がないので、省略する。会場は婦人室のみであるし、教職員を含めて卒業生としか取っていないので現役との練習は１試合もなかった。
２敗はいずれもＥ３段で、１月と１０月の敗戦だった。2020年内の１１連勝は、Ｅ３段に負けた後から始まり、Ｅ３段に負けて止められた形になる。
対戦者４人のうち２名は１月にそれぞれ１試合とっただけで、残りの対戦をＥ３段５試合とＨ君１３試合ということで、トータル２０試合を行ったことになる。
例年行っている、教職員名人戦も延期扱いで実施していないし、なによりも感染予防のために、会食を伴う懇親会を行うことができなかったことは残念である。
2020年は、Ａ君の還暦祝いを企画していたし、その他のお祝い事もあったのだが、こうした会は、すべてコロナ禍の収束後ということにせざるをえない。
本当に残念な１年間の振り返りとなってしまった。
そんな中でも、何かいい話題はないかと考えたら、２点ほど思いついた。
一つは、私とＥ３段との対戦回数が１００回の大台にのったことである。足掛け２３年で達成した。
もう一つは、かねてから私を師匠と呼んで練習相手を務めてくれていたＨ君が、目指していた「初段」の免状を６月に取得したことだ。
今年からは「Ｈ初段」と記載しなければならない。
この２点は、残念なことの多かった2020年の中でも、嬉しい話題といえるだろう。
2021年が、コロナ禍も収束し、良い年となるよう祈っている。
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