インドへの手紙(VIII)
Hitoshi Takano Dec/2015
実戦の必要性
前 略 S君、先月の11月は、今までで一番メールの量が少ない月になりましたね。セメスター・エグザムで忙しいと書いてあったので、それはやむをえないことだと思います。学生は、学業優先ですから、、、
それにしても、質問のネタも尽きてきたように思います。名人戦・クイーン戦の予選情報や、東西挑戦者決定戦のことには興味があるようですが、私も見にいったり、情報を取りにいってないので、説明のしようがないのでしかたありません。
やはり、実戦を経験して、それをネタに質問をしてくれないと、ひとり練習だけでは、質問にも限界があろうというものです。私だって、そうそう実戦をビデオで撮影してみせてあげるわけにもいきません。また、他人の対戦を見ての質問も、自分で体験していないのですから、結局は「机上の○○」といった感じになってしまいます。私がS君のためにやむをえずアップした一人練習についての質問も「左下段を払うときに左手を宙に浮かせるのは何故か?」などと自分で回答がわかっている質問("I move my left hand back to make room for swinging."って直後に書いてきている)をしてくるくらいですから、質問にも困っているのではないですか?
質問するにしても、実戦は必要なものなのだと質問の受け手の側としてもあらためて実感しています。
ネタに困っているせいか、メールではインドでのお祭りの話題が多いですね。
"Today is Dusshera. It marks the end of the navaratri festival."と言われても、「へぇ、そうなの」って感じです。"apti"の木の葉を交換する風習があるということで、その葉の写真を送ってくれました。これをこの日の夕方は金にみたてて交換するのでしょうか?
お祭りにはいろいろな習慣があるようですね。
そのほか、"lights and prosperity" の祭りというのも紹介してくれました。「光と繁栄の祭り」ということですね。ヒンズー教の神様である"Load Rama"の帰還をお祝いする祭りという理解でいいのでしょうか?
期末試験で忙しい中、地元のお祭りも楽しんでいるようで、16歳の少年としての暮らしっぷりが垣間見れるという感じで、こういう普通のメールも大事だと思いました。
わたしのほうは、日々仕事に追われつつの生活をメールに書いても面白くないので、府中市の郷土の森博物館で開催されていた「ちはやふる展」を見にいったことを紹介しました。
ポスターの写真を添付しましたが見てくれたようですね。
映画で使っていた小道具としての各高校チームのTシャツとか、表彰状、キャラクター雑貨なども展示されていました。あのTシャツ、すこしアレンジして売り出せばいいのになどと思って見ていました。映画の上映は来春のようですが、今から楽しみにしています。
それから、S君への質問のネタつくりのために、「私的かるた論」のコーナーに英語バージョンも掲載しました。読んでみて下さい。きっと質問のしどころ満載だと思います。
→"参照"
なお、月末になって追い込みで来た何人かの名人・クインについての質問群については、おいおい少しずつ回答しますので、お楽しみに。とりあえず、かるた展望に載っている名人戦やクイン戦のTOTALなスコアは、ピックアップして英語で掲載したので見て感想でもきかせてください。→ここをクリックし、リンクのはってある年度をクリックすると閲覧できます。
では、また。
草 々
<追伸> 先月末から今月上旬にかけて、やっと動画のアップ(Karuta#1,Karuta#2,Karuta#3)の報告が段階的にではありますが、来ましたね。三分割を順々に拝見します。
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