まだ・後輩への手紙(VII)
Hitoshi Takano JUN/2018
つながった!近江神宮への道!
前 略
高校選手権の神奈川県二次予選の結果を聞きました。先輩たちがチャレンジして達成できなかった夢をやっと達成しましたね。
おめでとうございます !!
2014年6月と2017年6月の二度の「近江神宮への道、はるかなり!!」
を超えて、「近江神宮への道」がつながりました。
二次予選の常連で、出場まで「あと一歩」というチームにまで成長していましたが、なかなか最後のハードルを越えずにいました。
しかし、今までの先輩たちの悔しい思いが蓄積してそれが、今年のチームの財産になりました。
15戦全勝で抜けた一次予選の翌週、二次予選1週前の5月27日に実施した大学生との合同練習には、昨年そしてそれ以前に悔しい思いを
した先輩たちが大勢練習に駆けつけてくれました。その先輩たちの思いも、みなさんの力になったことでしょう。
私も団体戦練習に参加させていただいて、そうしたみなさんの先輩たちの思いを強く感じていましたが、今回の結果を聞き、創部のころから
身近に関わらせてもらった一人として大変嬉しく思いました。
部として先輩から受け継いだ「襷」というか「バトン」というか、こうしたものがつながってきたことがみなさんの財産となって
今年開花したのだとあらためて思った次第です。
さて、今回のチームの戦績を振り返りましょう。
[ 予選リーグ ]
日本女子大高校 3−2
金沢 5ー0
西湘 5−0
1位通過
[ 決勝戦 ]
藤沢西 3−2
優勝
昨年は代表選出戦で藤沢西に対して、あと1勝が届かず近江神宮に行けなかったということになりましたが、今年はその借りを
見事に決勝戦で返すことができました。1勝1敗のあと3人で2勝しなければならない中、先にカド番となって2人で2勝という中、よく勝ちきったと思います。
今まで苦杯をなめてきた運命戦にすることなく勝ちを決めることができてよかったと思います。
また一回戦では、主将・副将の二本柱の一本を落としても3勝2敗で勝てるということはチームとしての成長といえるのではないでしょうか。
一次予選を含め、7試合で5−0の全勝勝利が5試合というのは、今年の近江にも来年の県予選にも繋がる勝ち方だったと思います。
さて、初出場はいろいろな初めてがいっぱいあります。そういう初めてで神経をつかうと試合をする前に疲れてしまいます。これは仕方のないことではありますが、
そういうものだと思って臨むか、そういうことを意識しないで行ってみて初めてでびっくりしたということになるかで随分と違います。
取れる情報があれば、できるだけ取っておいてください。ライバル校ではありますが、過去の出場校に聞くのもよいかもしれません。
新幹線での移動、宿泊、当日の開会式、近江神宮の広さ、会場の雰囲気、何をとっても、皆さんを疲れさせる要素になりかねません。
漫画の「ちはやふる」を事前に確認しておくのもひとつの方法かもしれません。一度漫画で見ておけば、ある程度予測できる部分もありますので。
神奈川県代表になったのはスタートラインに立ったにすぎません。高校選手権の団体戦の日がまさに本番なのです。
その日まで、みなさんはまだまだ成長し、強くなれるはずです。とはいえ、先日の練習会でも言いましたが、
本番までに疲れてしまっていてはいけません。疲労を回避し、本番当日にコンディションのピークがいくための練習を考えて実践してください。
この手紙が、本戦での皆さんの勝利に少しでも役立てば幸いです。
また、練習に寄らせてもらいます。
近江神宮での活躍を祈っています。
草 々
追伸 「慶應湘南藤沢:方程式」の謎は、ついぞわかりませんでした。わかったら、教えてください。
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