TOPIC "番外編"
個人データの楽しみ(2)
〜2012年度の振り返り〜
Hitoshi Takano APR/2013
本題の前に
本題の前に、3月下旬のMIKA(かるた界メ―リス)から話題を一つ。
静岡県立F高のかるた部顧問T教諭が、「じゃあね」という投稿をした。
4月から別の高校への異動が決まり、かるた業界を去るという決意だ。3月の学生選手権と職域・学生大会への引率で最後とするそうだ。N泉高の教諭としてかるた部に関わってから20年ということだそうだが、今後は県大会の手伝い程度の関わりとするそうだ。
なんとかすべり症で、10メートル走るのも厳しい中の決断のようだ。
T教諭は、私とかるた同期。彼がF高1年の時、私が慶大1年で同時期に競技かるたをを始めた。彼は現在の関わりへの流れの中で20年と言ったが、競技かるたを取り始めてからは丸34年になったはずだ。同期の「じゃあね」宣言は、寂しいものがある。対戦は彼のS大時代に練習で2試合取っただけだが、サースポーの彼との対戦は、いろいろな工夫がみえて楽しかった。考え方のヒントをもらったように思う。
彼の宣言を聞くと、健康な状態でかるたを取り続けることの難しさを感じる。かるたの取りすぎは身体によくない。若いうちはいいが、年をとれば、身体に無理がかかり、いろいろなところに歪をうむ。
若いときに「練習をすれば強くなる」との感覚を得たものは、年をとって練習の機会が減ってしまって弱くなったと感じると、若い時の感覚で練習の回数を重ねようとする。でも、年齢を重ねた身体には、若い時と同じ練習頻度は無理なのだ。集中練習も身体への負荷がかかる。おそらく年相応の練習のあり方があるのだと思う。
私としては、年齢にみあった練習方法を発見し、かるたをそれなりに取れる体調を整えていきたいと思う。
T教諭、お疲れさまでした。私はまだまだがんばりますよ。
2012年度の振り返り
さて、本題の「個人データの楽しみ〜2012年度の振り返り〜」に入ろう。
「個人データの楽しみ」は、TOPICの第6回、1999年8月に掲載したものである。13年の時を経て、パート2を書くことにした。
まずは、1999年8月に記載した記録(同年7月末現在の記録)とそれから現在(2013年3月末の記録)にいたる記録を紹介してみよう。
項目 |
第6回時点 |
→ |
第6回以降 |
→ |
番外21回現在 |
備考 |
通算試合 |
2459戦 |
→ |
722戦 |
→ |
3181戦 |
|
通算勝利 |
1427勝 |
→ |
450勝 |
→ |
1877勝 |
|
通算敗戦 |
1032敗 |
→ |
272敗 |
→ |
1304敗 |
|
通算勝率 |
.580 |
→ |
.623 |
→ |
.590 |
|
対戦者数 |
493人 |
→ |
161人 |
→ |
654人 |
|
勝枚平均 |
9.74 |
→ |
9.32 |
→ |
9.65 |
|
負枚平均 |
8.70 |
→ |
6.93 |
→ |
8.32 |
|
A級対戦 |
718戦 |
→ |
107戦 |
→ |
825戦 |
|
対A勝利 |
197勝 |
→ |
23勝 |
→ |
220勝 |
|
対A敗戦 |
521敗 |
→ |
84敗 |
→ |
605敗 |
|
対A勝率 |
.274 |
→ |
.214 |
→ |
.267 |
|
A級対戦者数 |
200人 |
→ |
36人 |
→ |
236人 |
|
対A勝枚平均 |
5.15 |
→ |
3.67 |
→ |
4.95 |
|
対A負枚平均 |
9.74 |
→ |
8.06 |
→ |
9.51 |
|
運命戦 |
185回 |
→ |
55回 |
→ |
240回 |
出現7.54% |
運命戦勝利 |
85勝 |
→ |
30勝 |
→ |
115勝 |
|
運命戦敗戦 |
100敗 |
→ |
25敗 |
→ |
125敗 |
|
運命戦出現率 |
7.52% |
→ |
7.65% |
→ |
7.55% |
|
運命戦勝率 |
.459 |
→ |
.545 |
→ |
.479 |
|
十戦到達者 |
69人 |
→ |
21人 |
→ |
90人 |
|
対戦場所 |
101箇所 |
→ |
15箇所 |
→ |
116箇所 |
|
数は年数とともに重なっていくので当たり前の変化なので勝率や枚差の平均で変化をみたいと思う。
勝率については、対A級では下がったが、通算ではアップしている。これは主な練習場所である慶應かるた会に以前よりA級が少なくなり、対戦数が減ったことによるかもしれない。
また、枚数の平均では、通算も対A級で、勝数枚差の数値が落ちたが、負数枚差の数も落ちている。勝枚差の微減は、主観的にいえばどちらかというと粘りの勝ちのせいのようにも思える。これは、負け枚差の減という数字に表れているように、負けるにしても粘っているという一枚でも減らそうという「粘り」の気持ちの表れだと思っている。「粘り」の結果1-1の出現率は微増し、勝率はTOTALで5割を割ってはいるが、UPしている。
さて、個人データの楽しみの中でも、百単位のキリの数字を分野別に見てみたい。いずれも2012年度内に達成したものだ。
- 通算対戦数:3100戦
- 通算敗戦数:1300敗
- 対内部練習:2200戦
- 対外部練習:700戦
- 土曜対戦数:900戦
- 対慶應義塾大学経済学部現役学生:200戦
- 対A級敗戦:600敗
- 3月対戦数:300戦
- 結婚後:1000戦
- 結婚後:600勝
- 結婚後:400敗
- 五段昇段後:500戦
- 五段昇段後:300勝
- 五段昇段後:200敗
- 現住所に転居後:500戦
- 現住所に転居後:300勝
- 現住所に転居後:200敗
- SFC所属期間通算:500戦
- SFC所属期間通算:300勝
- SFC所属期間通算:200敗
- 現職位期間:100戦
色々な切り取り方で上記のようになるが、感慨深いのは、結婚後記録だろうか。在学中に1171試合なのだが、それは4年間の数字である。結婚後の1000試合という数字は23年間の数字ということになる。
五段昇段後の数字と現住所転居後の数字は近いのだが、五段昇段の時期のほうがちょっとはやいのである。SFC所属期間も数字的に似ているが、これは、1990年〜1998年の第一期と、2009年〜現在の第二期の合計である。
2012年度の学年別(年目)の対戦結果も見てみよう。
- 対1年生:40戦 36勝4敗 .900
- 対2年生:19戦 5勝14敗 .263
- 対3年生: 5戦 4勝 1敗 .800
- 対4年生: 5戦 3勝 2敗 .600
就職活動や卒業に向けて忙しくなる3年生・4年生との対戦は少ないが、2年生の充実ぶりが目立つ。対1年生の敗戦は経験者のみ、2012年度開始組の挑戦はなんとか凌いでいる。2年目に入り、急成長を遂げてもらいたいものである。
さて、ふりかえりはこんなところにしておこう。今後もいろいろな数字を切り取り、定期的に「個人データの楽しみ」というシリーズで自己満足的な話題をお届けしたいと思う。
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