愛国百人一首
三条西実隆
あふぎ来てもろこし人も住みつくや
げに日の本の光なるらむ
<愛国百人一首における決まり字>
オオギ(3字決まり)
<愛国百人一首における同音の数>
オ音20枚のうちの1
<歌意・鑑賞>
「仰ぐ」と「日」と「光」は縁語である。
はるばると海を越えてもろこし人が来て、国のありがたさを知り帰化して住みつくことに
なるのも、まことにまことに日本が日の本の光であるというべきだろう。
<コメント>
室町時代の公卿。内大臣、正二位。和歌をよくし、飯尾宗祇から古今伝授を受ける。「古今伝授」とは、「古今和歌集」に関する故実の秘事口伝を師から弟子に授けることで、藤原基俊、藤原俊成、藤原定家のころに始まったと言われるが、室町時代に東常縁から飯尾宗祇に伝授してから形式化されたという。飯尾宗祇は、実隆と牡丹花肖柏の二人に伝え、当流と堺伝授の二系統を生じさせることになった。
実隆は、能書家
としても知られ、和漢の学、有職故実にも優れていた。書物が少ない中、史記を全部を写した
と言われる。著書に「詠歌大概抄」など。
これで50リンク達成である。半分の歌にリンクをはったことになる。2首に1首は解説が
ついているということである。
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2008年5月31日 HITOSHI TAKANO