インドへの手紙(II)
Hitoshi Takano Jun/2015
英訳は難しい
前 略 S君、宿題に答えてくれてありがとう。
宿題の課題は、「私の試合映像を見て、評価しなさい。」というものでしたが、的を射た回答でした。競技かるたをよく理解していると思いました。また、私の上段中央への配置の理由を質問してきたのも鋭い着眼点でした。その質問に対しては、おもに上段論の内容を返事しました。こうして、質問に答えて行くと、「あなたのホームページを英訳してください」というS君からのリクエストに少しずつ応えるかたちになりますね。
でも、日本語のニュアンスを英語にあらわすのは大変です。一度、簡単な日本語になおしてから、英文化したり、具体例をしめして、解説のかわりにしたり、私も工夫しなければならないことがいっぱいです。「respcted "sensei"」と言ってくださるので、精一杯やってみようと思います。
さて、S君の「ひとり練習」の動画も拝見しました。
動画part1
動画part2
ひとりで、ここまでよくできていると思います。希望としては、全身像を違うアングルからもみてみたいということです。フォームはきっちりチェックしてあげたいと考えています。それから、対技者がいる動画も見たいところです。相手がいるのと「ひとり練習」は、やはり異なるものなので、、、
動画のパート1とパート2の差は、パート2のほうが、手が迷って無駄な動きをするケースが目だっていることです。この動きを”wander around”と表現するか”loiter”を使うか悩みました。そちらからの回答で”loiter”だったので、今後はそれを使うことにします。
この迷いの原因について、私の分析もいくつか仮説として提示しましたし、「タメ」の概念を説明したところ、すぐに「タメ」の概念を理解してくれたようで、私としては、非常に嬉しかったです。
お互いの質問にお互いが答える問答形式を”email”で行いながらの通信教育のようになっていますが、すこしずつ歩をすすめていきましょう。
当座は、「かるたの要諦十か条」の英語版をテキストに「1か条」ずつ見ていくことにしました。日本語の解説ページを読もうとして理解できなかったこともわかりました。できるだけ、わかりやすく英語で解説していこうと思います。私の英語力は非常に貧弱なので、時間がかかると思いますが、ご容赦ください。
では、また。
草 々
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