藤原興風
誰をかも知る人にせむ高砂の
松も昔の友ならなくに
決まり字:タレ(二字決まリ)
「誰をかも」を「だれをかも」と振り仮名が振ってある場合もあるが、百人一首の
競技や、遊びの時に「だれをかも(DARE-O-KAMO)」と濁って読んではいけない。
「たれをかも(TARE-O-KAMO)」と清音で読まなければならない。
なぜならば、「だ」と読むと、これは「一字決まり」になってしまい、一音で取る
ことのできる札になってしまうからだ。
かるた競技の世界では、一字決まりは「むすめふさほせ」の7枚であり、これに
「だ」が加わったら、「むすめふさほせだ」になってしまう。
「誰をかも」の札は、「た」音で始まる札のグループに入れるのだ。
「た」音の札は、すべて、二字決まり。
・たか
・たき
・たご
・たち
・たま
・たれ
以上の6枚が「た」札である。
それぞれの歌が気になるかたはお探しください。
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2008年3月 HITOSHI TAKANO