愛国百人一首の暗記のために


 小倉百人一首の「競技かるた」に歌も覚えていないような初心者が入門する。その時、札を覚える 訓練の中に、取り札を見て、その札の決まり字を言わせるという訓練がある。取り札には下の句しか 書かれていない。すなわち、下の句を見て、逆に上の句(決まり字までで充分なのだが)を思い 浮かべられるようにするという訓練なのである。
 取り札の文字列をパッと見ただけで、決まり字を言えるように練習させるのである。
 愛国百人一首でも同じである。下の句を見て上の句をいえるようにするには、どうすればいいか。 それは、下の句でリンクをはって、決まり字を思い浮かべてリンクをクリックして正誤を確認すれば、 暗記の役にたつに違いない。
 というわけで、下の句で索引をつくった。
 暗記のためにお役立ていただきたい。
目次(小倉・秀歌・愛国)

<下の句索引>

 (ア)
網子ととのふる海人の呼び声
朝日ににほふ山ざくら花
明日はかばねの上に照るやと
後見む人は語りつぐがね
跡をみるのみ人の道かは

 (イ)
雷の上にいほりせるかも
出づる月日のかぎりなければ
命あればぞをがみにける
いませ母刀自面変りせず
今も神代の雪は残れり
斎ふいのちは母父がため

 (ウ)
海原渡る父母をおきて
うねびの山の古おもほゆ

 (オ)
面影浮かぶ木々のもみぢ葉
あふぎ尊め丈夫のとも
雄々しき道ぞたゆみあらすな
思ひしことは昔なりけり
思ひぞつもる越の白雪
思ふ心は神ぞ知るらむ
思へば軽き我が命かな

 (カ)
帰る旅路の憤ろしも
かがやく邦のてぶり見せばや
風吹く時ぞみだれざりける
語り継ぎてよ峰の松風
語りつぐべき名は立てずして
神の祭をまつりごとにて
神の守れるやまと島根ぞ
神のみかげをあふげ諸
神のみ民とあるが楽しさ
神代よりこそ仕へきにけり

 (キ)
君が千歳の初穂にぞつく
天皇がみ為に死なむとぞ思ふ
君が八千代をまづ祈るかな
君にふた心わがあらめやも
清き心は月ぞ照らさむ

 (ク)
砕けてかへれ沖つしら波
國の為にと思ひ切る太刀
國の秀見せて照れる月かも

 (ゲ)
げに日の本の光なるらむ

 (コ)
こころに磨きて行くはこの旅
心のたゆむひまはなけれど
心の水もかよひてぞすむ
心は常に楽しくありけり

 (サ)
栄ゆる時にあへらく思へば
栄ゆる時に出でて舞ひてむ
栄ゆる御代の声ぞ聞ゆる
桜は花にあらはれにけり
薩摩のせとに身は沈むとも
さつ矢手挟みみだれたり見ゆ

 (シ)
しこの御盾と出立つ吾は
しるすとならし雪のふれるは

 (ス)
皇御軍に吾は来にしを

 (タ)
高千穂の嶽やまづ霞むらむ
ただひとすぢの大綱にせよ
玉のみ声のかかる嬉しさ

 (チ)
誓ひしことをわれ忘れめや
筑紫の島をさして行く吾は

 (ツ)
仕へまつれば貴くもあるか
つぎてひろめよこの正道を
常に見れどもいやめづらしき
つもりて四方の海となるまで
つゆも曇らぬ日の御影いかな

 (テ)
照る日の本を忘れざらなむ

 (ト)
留めおかまし日本魂
取りて来ぬべき男とぞ思ふ
とるや早苗は我が君の為

 (ナ)
ながめ柏は見れどあかずけり
なき数に入る名をぞとどむる
七生かふとも何たわむべき
並ぶ千島のまもりともがな

 (ニ)
にほふがごとく今さかりなり

 (ハ)
はじめの時と読み出づるかな
花は色にも出にけるかな
はや時つげて鶏も鳴くなり

 (ヒ)
光を見れば貴くもあるか
人と生れし甲斐はありけれ
火にも水にも吾なけなくに

 (フ)
舟より遠くものをこそ思へ

 (マ)
ますら武雄に御酒たてまつる
まだいくほどもわかれざりけり
まもりの道は我ひとり見き
迷ふうき世もただ君の為

 (ミ)
御稜威かがやく御代になしてむ
御國ゆたかに春は来にけり
見せばやと思ふ御代の春かな
道にかふべき道しなければ
みちのく山にくがね花咲く
道よりおもき道あらめやは
みもすそ川のすまむ限は

 (ヤ)
大和國原早苗とるなり
大和島根は今さかゆなり
大和もここも同じとぞ念ふ

 (ユ)
行きのまにまに宿りするかも

 (ヨ)
吉野を春の山となしけむ
寄せくる浪はかつ砕けつつ
よろづの國にすぐれたる国

 (ワ)
吾が子羽ぐくめ天の鶴群
我がたらちねぞ尊かりける
我が年月の日本だましひ
吾が身ありとはおもはざりけり

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